ミッション駆動型のキャリア形成について - 南砺の病院家庭医が勉強記録を始めました。An archive of medical articles summarized by a family physician from Nanto Municipal Hospital.

Leadership and Professional Development

Mission-Driven Criteria for Life and Career

J. Hosp. Med. 2019 August;14(8):496

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今日は短い記事です。

さらっと読んでいただけると幸いです。

この記事を選んだのは、JHNをリツイートしたこのツイートがきっかけでした

I"m loving @JHospMedicine's #Leadership and #ProfessionalDevelopment series, including this gem by @PatrickConwayMD on 5 criteria for a mission-driven career:
1. Family
2. Impact
3. People
4. Learning
5. Joy in work

Simple, elegant, and inspiring! https://t.co/eMKupcGpPy
— Michelle Moniz (@MichelleHMoniz) August 2, 2019

ミッション駆動型とかミッションドリブンとか言われます。

www.fastgrow.jp

この資料もおすすめです。

http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2018/05/23/1404505_002.pdf(平成29年度　経営系専門職大学院（ビジネス分野）におけるコアカリキュラム事業（京都大学経営管理大学院）より)

今回は、医師のキャリアを考える上でもミッションは大事というお話です。

本記事は、医師であり、ブルークロス社のCEOでもあり、メディケイドサービスセンター所長もされ、米国のヘルスケアシステムに関わっているPatrick Conway先生の記事です。

https://www.bluecrossnc.com/executive-profile/patrick-conway-md

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twitter.com

ミッションドリブンな医師人生を考える軸5つ

1. Family
2. Impact
3. People
4. Learning
5. Joy in work

について説明されています。

本文紹介

“I think healthcare is more about love than most other things”　—Don Berwick

「ヘルスケアは何よりも愛についてのものである」ドン・バーウィック

バーウィック医師は、医師と患者および家族の関係について上記のように語ります。この関係は神聖だと思います。私はノースカロライナ州ブルークロスのCEOとしての仕事をしていますが、これは非常に大変です。しかし、最近の週末に1歳未満の子供の明らかに致命的な疾患の診断を新たに両親に伝え、緩和ケアの選択肢について話し合うことがあり、非常に困難でした。私も涙し、彼らも涙しました。特にヘルスケアのリーダーであるためには何が重要であるかを把握し、私たちがそれを率いるときに頻繁にそこに立ち返る必要があります。

大人になり、両親は私に2つのことを強調しました。それはサービスと教育です。私は早期から、健康管理システムを改善したいと決心していました。コンサルタントとして、医学生～研修医として、RWJの研究者として、そして小児ホスピタリストとして、ホワイトハウスフェローとして政府巡回、メディケアセンター、最高医療責任者、副管理者、CMSイノベーションセンターのリーダーとしてのメディケイドサービスなど目的主導型のキャリアを経てきました。私は自分自身と自分のミッションに忠実でありながら決定をできるようにする5つの基準を使用しました。

第1は家族です。私には妻と10歳以下の4人の子供がいます。私が決断をするときそれらを最初に置きます。

第2にインパクトです。良い品質、低コスト、そして多くの人々のための優れた経験。よく存じているであろう3つの目的です。

第3に人々です。最初は特定のメンターと仕事をするために仕事に就きました。今、私はどこにフィットしているのか評価し、どのようにごく時に価値を付加すればよいのかという視点で、人々と文化を注意深くしています。

第4に、学習です。現在の仕事の面接で「毎日どのくらい学びますか？」と質問をされました。私は、初日には私よりも良い保険会社の幹部を雇うことができるでしょうが、毎日改善し、健康改革のモデルを作ろうとする人が欲しいなら私を選択した方がよいと答えました。

第5は、一目瞭然ですが仕事の喜びです。

また、これは妻の考えですが、家族のミッションについての声明も重要です。私たちは結婚した直後に一緒に書きました。詳細を共有するのは個人的すぎますが、家族、公共サービス、コミュニティーへのコミットメント、生活のバランス、信仰などについて言及しています。

ある時点で、Bより先にAを実行し、その次にCを実行しなければならないと上司に言われたとしましょう。私からのアドバイスはそれらを無視してください。我が道を選んで下さい。私は人生の旅の間に、伝統的な学問の道を進むことを奨励されましたが、私はそれをしませんでした。しかし、どういうわけか、私は40歳になる前に全米医学アカデミーに選出されました。選出される前に亡くなった父(博士号のある科学者)の仕事が理解できたぐらいしか成果がなかったので、それは感動的でした。

だから、どうか、キャリアと人生の基準とミッションをきめてください。それらを書き留め、必要に応じて共有しましょう。そしてそれらに情熱的に！従ってください！物事が順調に進んでいるときに、それらを確認しましょう。あなたは今でも自分にとって何が重要か理解していますか？あなたが決定を下す岐路に立ったときに、それらをもう一度見直してください。これらはあなたの選択を導くのに役立つはずです。

私は良く「夜に何をしていますか？」と尋ねられます。正直なところ、10秒以内に眠りに落ちて何も起きません。しかし、もし何かが起こったとしても、誰かがひび割れから抜け落ちて、次善のケアを受けているのではないかと心配しています。私たちは、すべての人々に高品質、低コスト、および卓越した体験を提供する、より信頼性の高い医療システムの構築に引き続き尽力しなければなりません。それで、あなた自身の道を選んで、あなたの使命をガイドとして使って、すべてのためにより良い健康システムに焦点を当ててください。

引用ここまで

医師人生のミッションを考えてキャリア形成しましょうという話です。患者さんの事だけを考えて身を粉にして働く以外に大事なものがないと、キャリア形成で悩みが出てくると思います。

1. Family 2. Impact 3. People 4. Learning 5. Joy in work の観点でもいいですし、自分の中で何が重要なのかを明確にしておくとキャリアで迷うことが無くなると思います。

有名なHPかもしれませんが、キャリア・アンカーをWebで診断することができます。

chikaku-navi.com

実際はエドガー・シャイン先生の著書を読まれると詳細な分析ができると思います。