南砺の病院家庭医が勉強記録を始めました。An archive of medical articles summarized by a family physician from Nanto Municipal Hospital.

An archive of medical articles summarized by a family physician from Nanto Municipal Hospital.富山県にある総合病院で働く病院家庭医です。勉強の記録を少しずつ書いていきます。

2023年ふりかえり

2023年ふりかえり

原稿も溜まって,ブログもさっぱり書いていなかったのに

今年の振り返りだけはせねばならないということで頑張ってみます。

私の知らないうちに,【AIタイトルアシスト】なんて機能ができたんですね。

 

「2023年ふりかえり」と入力して,出てきた推奨は

おそらくこのブログをまとめたものなのでしょうね。

いやはや驚きました。

 

でも統一感を出すためにあえての「2023年ふりかえり」で行かせていただきます。

 

 

まずは執筆関連

今年も10冊の執筆に関わらせていただきました。

個人的には,南山堂「治療」の「とことん深めるライフストーリー」は今までの医学書になかった切り口で,楽しくやらせていただきました。

Amazon.co.jp: 治療(CHIRYO) 2023年9月号 特集 「とことん深めるライフストーリー -職業編-」[雑誌] : 大浦 誠: 本

この元になったのは,毎月継続している「南砺マルモカンファレンス」でライフストーリーを深めるトレーニングをしているなと感じたことを特集にできればと思っていたので,編集幹事の依頼が来たときにあえてこのテーマに変更したぐらいの思い入れのある企画でした。

色々とご依頼をいただくのですが,そろそろ原稿執筆は控えながら今後のやりたいことをどんどん進めていければいいなと思います。(少なくとも単著は完成させたいなと思いつつ・・・)

 

ほか書籍執筆の依頼を実はいくつかお誘いあったのですが,断っておりました。

「ケースで学ぶマルチモビディティ」で懲りた・・・というわけではないのですが

まずはこれをしっかり書籍にまとめなければと思いつつさっぱり実現しなかったので,それができてから次のステップに移りたいと思います。

 

講演関連

今年はざっと数えて35講演,去年は49なので控えめですがそれでも大変でした。

 

大学・有名病院では

東京医科歯科大学

鹿児島大学

富山県立大学

北陸大学

練馬光が丘病院

高岡市民病院

プライマリ・ケア講演関連では奈良と上越地区からも依頼がありました

 

どこも全て思い出深いのですが,特に鹿児島大学のプライマリ・ケアサークルKAANにお招きいただけたのが特に印象に残っております。そして,北陸大学でも理学療法学科と臨床検査学科で講義させていただき大変楽しい思い出になりました。両大学とも来年以降も関わりを持たせていただけることになり,大学での講演が今後も増えるといいなと思います。

 

そして林寛之教授からお声がかかり,母校である福井大学でも講演する機会をいただけて感無量でした。(その講演のため10キロのダイエットに成功したのもありがたかったです)福井といえば,民医連診療所会で紅谷先生と共演できたのも嬉しかったです。

 

また地元である富山県立大学看護学科でも授業をさせていただいたのも初めてでした。

高岡市民病院のNST研修会にも初めてお声がけいただき,地元にも少しずつ浸透していければと思います。

 

学会関連では

日本臨床倫理学会(1演題)

日本プライマリ・ケア連合学会(7演題)

MEDC(岐阜大学 医学教育開発研究センター)(1演題)

医学教育学会(1演題)

とかなり少なめの印象でしたが,医学教育関連のポスター発表を通じてマルモカンファレンスを教育の軸でまとめるよい機会になりました。医学教育にも臨床倫理にもプライマリケアにも多職種連携教育にもなる可能性を秘めており,今後ももう少しじっくり展開していこうと思います。

 

資格・役職

大きく変わったのは,日本内科学会で多疾患併存マネジメントワーキンググループを始動したことでしょう。

 

プライマリ・ケア・ケア連合学会ではないのか?と思われるかもしれませんが,会員数や世の中に与えるインパクトは内科学会のほうが大きいと考え,内科学会から多疾患併存の見かたを広げていこうと思います。(そして総合診療の魅力を内科学会に広げたいなという想いもあります)

 

来年は,日本褥瘡学会と日本地域医療学会からも役割を頂いております。

広い繋がりを持ちながら,展開していこうと思います。

 

実務関連

実務関連では,病院での総合診療科の仕事が臨床と教育のバランスを上手く保てており,それもひとえに総合診療科のチーム制がうまく機能していたからと考えています。来年以降はそれをキープしつつも,研修体制を構築していければと思います。

連携病院からの受け入れも充実していたため,今後も多くの連携を深めていければいいなと夢見ております。

 

音声記録

そしてここでもまとめている南郷先生との「総合診療・家庭医療を語る」でおなじみ南郷栄秀先生を南砺市民病院にお招きできたことも個人的には大きな出来事でした。来年以降も継続的にお力を貸していただければ幸いです。

 

南砺マルモカンファレンスは徐々に規模が大きくなり,多業種連携の規模もますます多様になってきました。来年以降に学会発表も複数予定しており,より多く遠くへ進んでいければと思います。

 

繋がり

・専攻医の先生方との出会い(宝物です)

・お寺で写経カフェ(専攻医の先生に沢山関わってもらえました)

・中学校の同級生の繋がりから,地域に少しずつ知り合いが増える

・地域医療学会繋がりで新たなつながりが増えたのも宝物です

・南砺市民病院にゲスト(湊先生やAntaaの西山さん・加藤さん,村岡ケンイチさん,民間医局の榊さん,大西先生,南郷先生)や見学の方がたくさん来てくださった。

・マルモカンファレンスのFacebookページを8月に開設し,メンバー346人。

 

https://www.facebook.com/groups/224833906599920

もしご興味あれば毎月第3火曜日18:30からで固定しておりますので,いつでも遊びに来てください。

 

今年を振り返ると

・執筆10本,講演35本

・マルモカンファレンス2周年(26回)

・継続的なSNS活動

・マルモ関連の企画多数

 

と,去年に続く勢いを維持したものとなりました。

来年以降も頑張りたいと思います。

 

(このブログ,全く更新していないことに気づいたのでこちらも頑張ります)

 

皆様,良いお年をお迎えください。