南砺の病院家庭医が勉強記録を始めました。An archive of medical articles summarized by a family physician from Nanto Municipal Hospital.

An archive of medical articles summarized by a family physician from Nanto Municipal Hospital.富山県にある総合病院で働く病院家庭医です。勉強の記録を少しずつ書いていきます。

2023年ふりかえり

2023年ふりかえり 原稿も溜まって,ブログもさっぱり書いていなかったのに 今年の振り返りだけはせねばならないということで頑張ってみます。 私の知らないうちに,【AIタイトルアシスト】なんて機能ができたんですね。 「2023年ふりかえり」と入力して,出…

JPCA学術大会(第14回)の抄録を読んで勉強した気になってみた。 

JPCA学術大会(第14回)の抄録を読んで勉強した気になってみた。 お久しぶりにブログ更新しました。 あまり長い文書になると三日坊主になってしまうので,短く書いてみます。 5月12日〜14日に日本プライマリ・ケア連合学会学術大会があります。 愛知県豊田市・…

2022年ふりかえり

2022年ふりかえり 今年も振り返りをしております。 振り返りの締め切りすらギリギリになってしまい,まるで今年を象徴するようです。 これまでの振り返り 連載 1年単位で考えると,今年の間に3回連載残っていたようです。 すっかり何年も前のことのような…

NAPCRG 2022年次総会に参加しました(Twitterで)

NAPCRG 2022年次総会に参加しました(Twitterで) NAPCRGとは,North American Primary Care Research Group すなわち北米プライマリ・ケアの研究者グループですが 11/18から11/22に世界からプライマリ・ケアの研究者が集まる年次総会がありました。 https:/…

修正可能な健康的ライフスタイルの導入が中高年期の平均寿命に与える影響

Impact of modifiable healthy lifestyle adoption on lifetime gain from middle to older age Ryoto Sakaniwa, Midori Noguchi, Hironori Imano, Kokoro Shirai, Akiko Tamakoshi, Hiroyasu Iso, The JACC Study Group Age and Ageing, Volume 51, Issue 5…

自治医科大学地域医療後期研修プログラムでマルモのグループワークをしました

自治医科大学地域医療後期研修プログラムでマルモのグループワークをしました 発表10分前にブログ作成に取り掛かっております。 本日2022年7月16日,自治医科大学地域医療後期研修プログラムで家庭医療専攻医対象の勉強会にお誘いいただきました。 自治医…

プライマリ・ケア薬剤師研修会で藤沼康樹先生とマルモカンファコラボしてきました

プライマリ・ケア薬剤師研修会で 藤沼康樹先生とマルモカンファコラボしてきました 最近,活動報告も書評もなんにもできておりません。 6/12,6/13 日本プライマリ・ケア連合学会学術大会での7つのシンポジウム・教育講演などの発表を終え 6/22 マルモラジオ…

ジェネラリストとスペシャリストのケアの指針となるシンプルなルール

Simple Rules That Guide Generalist and Specialist Care Rebecca Etz, PhD | William L. Miller, MD, MA | Kurt C. Stange, MD, PhD Fam Med. 2021;53(8):697-700. 久しぶりのブログ更新です。 本当は,日本プライマリ・ケア連合学会で 「マルモカンファ」…

Multimorbidity患者に対する栄養サポートに関するESPENガイドライン

ESPEN guidelines on nutritional support for polymorbid internal medicine patientsFilomena GomesPublished:July 24, 2017 DOI:https://doi.org/10.1016/j.clnu.2017.06.025 Multimorbidityにはガイドラインがあまりないと言われています。 しかしESPEN…

総合診療のマルモ視点で気候変動を眺めてみると二郎系ラーメンを食べながら環境を考えることができます(ジェネラリスト教育コンソーシアムで発表しました)

本日はジェネラリスト教育コンソーシアムという会があり,気候変動についてお話させていただきました。以前から参加の話があったりなかったりして,こうやって参加することができて大変嬉しいです。 ジェネラリスト教育コンソーシアムとは ジェネラリスト教…

群馬家庭医療セミナーでマルモの講演をしました

今日は群馬家庭医療学センターの主催する群馬家庭医療セミナーにお邪魔しています。 群馬家庭医療学センターは 群馬県民医連の医師研修センターの家庭医療専門研修プログラム群で 医師研修センター - 群馬県民主医療機関連合会 2011年の群馬家庭医療学センタ…

あいまいぴー×マルモカンファレンス第2弾 in 北陸大学に参加しています

あいまいぴー×マルモカンファレンス第2弾 in 北陸大学 勉強会開始後にブログ書いています。 これは,2/23にお邪魔させていただいた多職種連携勉強会の第2弾になります。 マルモのアプローチには多職種連携のエビデンスが出始めています。 言い換えると多職種…

マルチモビディティおよびポリファーマシー患者の管理に関するイタリアのガイドライン

Italian guidelines on management of persons with multimorbidity and polypharmacy PMID: 35249211 doi: 10.1007/s40520-022-02094-z. Aging Clin Exp Res. 2022 Mar 6. イタリアからマルチモビディティとポリファーマシーの管理ガイドラインが発表され…

【活動報告】学生・実務者・教育者がともに学び合う「マルチモビデティまいぴー」(2022.2.23)に参加しました

今日は多職種向けマルチモビディティカンファレンスの進化版を経験できました。 そもそも今月の週医学界新聞で マルモに対して多職種介入研究をした混合型RCTを紹介しました。 マルモの介入効果に混合型RCTが有効かもしれないという結論で紹介したこともあり…

アジアにおけるマルチモビディティパターンに関するシステマティックレビュー

A Systematic Review of the Patterns of Associative Multimorbidity in Asia Shawn S. Rajoo, Zhi Jie Wee, Poay Sian Sabrina Lee, Fang Yan Wong, and Eng Sing Lee Biomed Res Int. 2021; 2021: 6621785. PMID: 34327233 マルモパターン研究をまとめた…

三重総診Presents 総合診療虎の穴で講演させていただきました(ほか,三重総診と谷崎先生の本の宣伝)

三重総診Presents 総合診療虎の穴で講演させていただきました 講演報告ばかりでなくちゃんとした勉強記録を書かねばならないのですが,今回も講演報告です。 三重大学総合診療部による初期研修医向けのマルモセミナーをさせていただけました。 三重大学とい…

橋本市民病院で気候変動のレクチャーをさせていただきました。

橋本市民病院で気候変動のレクチャーをさせていただきました。 ついにこういう話が来てしまいました。 深堀り学習をしていただけだったのですが 橋本市民病院の橋本忠幸先生のお誘いで,院内の医療安全講習会の講師をさせていただけました。医療安全と医療廃…

第32回 日本緩和医療学会教育セミナーで講演させていただきました。

第32回 日本緩和医療学会教育セミナーで講演させていただきました。 当直明けですが,日本緩和医療学会教育セミナーに参加しています。 歴史ある学会の招待講演の機会をいただき,恐縮しています。 ライブ参加だけでも800名もの人数で,オンデマンド参加もあ…

第27回総合診療セミナーin御茶ノ水「ケースで学ぶマルチモビディティ」で講演しました

第27回総合診療セミナーin御茶の水「ケースで学ぶマルチモビディティ」で講演しました 正確には今から講演するのですが,いつもの資料の共有です。 東京医科歯科大学総合診療科による事業である 総合診療セミナーin御茶の水にお招きいただけました。…

Multimorbidityと研修医教育

— COMMENTARIES — Multimorbidity and Resident Education Karen B. Mitchell, MD | Stacy Bartell, MD Fam Med. 2021;53(7):531-534. DOI: 10.22454/FamMed.2021.106319 新年一発目のブログは、STFM Journalを研修医と当直中に読むという相変わらず意味が分…

2021年ふりかえり

2021年ふりかえり 2020年にもおなじように振り返りをしているようなので,今年もやってみます。 あくまで自分の業績まとめなので,読ませる文章ではないことをご了承ください。 まずは連載 2020年4月から始まった連載ですが,あと3回で終了です。 連載が終了…

気候変動に対して医療者は何ができるのか(深堀り学習シリーズ)

気候変動に対して医療者は何ができるのか(深堀り学習シリーズ) タイトルは今までのブログにはなかったテーマです。 南砺の病院家庭医がマルモと講演以外のことを書くのはかなり久しぶりです。 話はこのTwitterから始まります。 全診療科医師を対象に院内レ…

ヘルスケアにおけるAIとビッグデータ:Multimorbidityのより包括的な研究フレームワークに向けて

AI and Big Data in Healthcare: Towards a More Comprehensive Research Framework for Multimorbidity J Clin Med. 2021 Feb; 10(4): 766. Published online 2021 Feb 14. doi: 10.3390/jcm10040766 Ljiljana Trtica Majnarić,František Babič, Shane O’Su…

病鍼連絡協議会Web特別講義としてマルモの講演を行いました。

12/4はとても勉強になる一日でした。 臨床推論の祭典でありDGPL 2021にも参加して 途中から適々斎塾の家庭医療学ドリルの佐藤健太先生と藤沼康樹先生のご講演を同時上映しながら 18時から行われるこの勉強会のスライドを作成しておりました。 病鍼連携連絡協…

21世紀 適々斎塾 家庭医療セミナーで講演させていただきました。(Multimorbidityの教科書の紹介)

21世紀 適々斎塾 家庭医療セミナーで講演させていただきました。 21世紀 適々斎塾という歴史ある勉強会で講演させていただけることになりました。 テーマはMultimorbidityです。なんだかこればかりで申し訳なくなっています。 21世紀適々斎塾の説明は塾長の…

第18回秋季セミナーでご質問をいただきました。

第18回秋季セミナーでご質問をいただきました。 ※今回は論文紹介ではありません。 第18回秋季セミナーでこのようなご質問をいただきました。 過日は、第18回秋季セミナーにてセッションをご担当くださり、誠にありがとうございます。受講者から下記の通り質…

隠岐病院ウェビナー 多職種連携で挑む誤嚥性肺炎〜クリニカルパス作成の土台作り

素敵な機会をいただきました。 本日も隠岐病院で講演させていただきます。 (開始10分前にブログ更新しています) 今回はこのタイトルの通り,前回の講演の後編で,実際にクリニカルパスを作っていただけるような企画にしてみました。 前回のレクチャーで…

ジェネラリストの実践を活性化する:モントリオールステートメント

REVITALIZING GENERALIST PRACTICE: THE MONTREAL STATEMENT Joanne Reeve, Marie-Dominique Beaulieu, Thomas Freeman, Larry A. Green, Peter Lucassen, Carmel Martin, Tadao Okada, Victoria Palmer, Elizabeth Sturgiss, Joachim Sturmberg and Chris v…

Multimorbidityと臨床的に重要なアウトカムとの関連性を測定するために用いられる尺度に関するシステマティックレビュー

BMJ Open. 2021; 11(5): e041219. Published online 2021 May 5. doi: 10.1136/bmjopen-2020-041219 PMCID: PMC8103380 PMID: 33952533 Systematic review on the instruments used for measuring the association of the level of multimorbidity and clini…

第18回 秋季生涯教育セミナー「ケースで学ぶマルチモビディティ」2時間レクチャー

発表30分前にブログを書いています。 ギリギリに何やっているんだろうと思われる方もいるのではないでしょうか? これがもはや私のルーチンになっており,これをやると本番前の緊張がほぐれてきます。(会場での発表になったらどうやってブログ書くんだろう…