南砺の病院家庭医が勉強記録を始めました。

富山県にある総合病院で働く病院家庭医です。勉強の記録を少しずつ書いていきます。

コミュニティーデザインー山崎亮さん講演会 

コミュニティーデザインー山崎亮さん講演会 「ケアするまちのデザイン」雑感 最近、1カ月1本ぐらいのブログになっています。 充電期間のお陰で、書籍2冊、原稿3本、連載3本が一気に目途が立っていますので、少しずつ形になったものを紹介していければと思い…

Superutilizer(医療サービスを非常に高度に利用する患者)に対する多職種チームによるPopulation Health ManagementのRCT研究

Health Care Hotspotting — A Randomized, Controlled Trial N Engl J Med January 9, 2020; 382:152-162. DOI: 10.1056/NEJMsa1906848 久しぶりのブログ更新です。 書類作成の重要なミッションがあり年末年始がゆっくりできた付けが回っております。簡単に…

スキルの未来:2030年のAI時代に必要なスキルとは?

スキルの未来:2030年に必要なスキルとは? THE FUTURE OF SKILLS EMPLOYMENT IN 2030 https://futureskills.pearson.com/research/assets/pdfs/technical-report.pdf 明けましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いを申し上げます。 新年1発目のお…

【献本御礼】うんこのつまらない話

【献本御礼】うんこのつまらない話 このブログでは初めてとなります。 私のもとにこのようなお手紙と本が届きました。 中外医学社の社長さんから、便秘診療の本を送っていただきました。 この本が送られてきたのには理由があります。 それは「はじめに」に書…

急性陰嚢症の診断と治療

Diagnosis and Treatment of the Acute Scrotum Am Fam Physician. 1999 Feb 15;59(4):817-824. 今日は12/24です。 クリスマスイブに相応しいテーマです。 今回は急性陰嚢症です。 なぜ、私がこのテーマでブログを書くことになったのか。 専攻医との雑談で、…

多疾患併存のケアの新しいモデルを開発・報告するためのフレームワーク

The Foundations Framework for Developing and Reporting New Models of Care for MultimorbidityAnn Fam Med November/December 2017 vol. 15 no. 6 570-577 doi: 10.1370/afm.2150 久しぶりにブログ更新です。 最近、Multimorbidityを勉強しています。 今…

廣瀬源二郎先生の神経内科レクチャーまとめ

廣瀬源二郎先生の神経内科レクチャーまとめ 南砺市民病院 研修医スキルアップセミナー3本目 毎月1名ペースで、有名講師を招いています。 今月は、神経内科の神様、金沢医科大学脳神経内科の初代教授であられる 廣瀬源二郎先生にご講演をいただきました。 神…

日本の高齢者の孤独、家族関係、そして死亡率:個人の生活様式は違いを生むか?

Japanese older adults’ loneliness, family relationships and mortality: Does one's living arrangement make a difference? 日本老年医学会雑誌 2019年12月4日 前日のサルコペニア嚥下障害のレビューを出すまではシーンとしていた当ブログですが 見事に…

(最新版)高齢者におけるサルコペニアと肺炎の関係のレビュー

Association between sarcopenia and pneumonia in older people 日本老年医学会学術雑誌2019; 初版 12月6日 いつも勉強になる若林先生のTweetから 高齢者におけるサルコペニアと肺炎の関連というレビュー論文です。もちろんサルコペニアの嚥下障害について…

モバイルアプリを使用した高齢患者のフレイルの検出:プライマリケアにおける横断観察研究

Detection of frailty in older patients using a mobile app: cross-sectional observational study in primary care British Journal of General Practice 4 November 2019; bjgp19X706577. DOI: https://doi.org/10.3399/bjgp19X706577 本日はBJGPより。 …

燃え尽き症候群との闘い:召命としての医学に戻る

Combating Burnout: Back to Medicine as a Calling Ann Fam Med November/December 2019 vol. 17 no. 6 485-486 燃え尽き症候群との闘い:召命としての医学に戻る よく考えたら今月1本もAnnals of Family Medicineから紹介していなかったのでした。 家庭医…

眼球エコーについて復習してみた。

Bedside Optic Nerve Ultrasonography for Diagnosing Increased Intracranial Pressure: A Systematic Review and Meta-analysis. Ann Intern Med. 2019 Nov 19. doi: 10.7326/M19-0812. [Epub ahead of print] PMID: 31739316 DOI: 10.7326/M19-0812 頭蓋…

港町および山間地の都市部および農村部での多疾患併存:CRONICASコホート研究

Multimorbidity at sea level and high-altitude urban and rural settings: The CRONICAS Cohort Study 港町および山間地の都市部および農村部での多疾患併存:CRONICASコホート研究Journal of Comorbidity November 6, 2019 https://doi.org/10.1177/22350…

タイヤ替えながら人生会議しようと思ったができなかった先延ばし息子の話

タイヤ替えながら人生会議しようと思ったができなかった先延ばし息子の話 いち個人の勉強ブログなのであまり炎上しないような当たり障りのない内容しか書いていないつもりですが、個人的には大きな学びになったお話をさせてください。 (炎上したくないので…

嚥下エコーを実際にやって感じたこと

嚥下エコーを実際にやって感じたこと また、やってもないくせに嚥下エコーか と思われたあなた。 今回は本当に実践したので、感想を忘れないうちに書き留めておきます。 なかなか実践に移せない方にも励みになると思います。 最近のエコー記事 嚥下エコーの…

Mモード超音波を用いた老人性嚥下障害の診断:舌の動きのパターンの変化

Presbyphagia Diagnostics Using M-Mode Ultrasound: Changes in the Tongue Movement Pattern Nienstedt JC; Dysphagia. 2019 Nov 19. doi: 10.1007/s00455-019-10076-z タイトルで「また、やったな」と思われた方もいるかもしれません。 一時、嚥下とエコ…

カルテに患者を否定的に描写するとそれを見た医師にバイアスが伝わるかもしれない。

Do Words Matter? Stigmatizing Language and the Transmission of Bias in the Medical Record J Gen Intern Med. 2018 May; 33(5): 685–691.Published online 2018 Jan 26. doi: 10.1007/s11606-017-4289-2 実は、明日は抄読会の担当なのですが どんなネタ…

病院医学の最新情報:2018年3月から2019年4月までのインパクトのある10の文献

Hospital Medicine Update: High-Impact Literature from March 2018 to April 2019 J Hosp Med. 2019 Oct 23 病院家庭医のブログの割に、家庭医療や病院総合診療系の論文をさっぱり紹介していませんでした。今回はJournal of Hospital Medicineで昨年の重要…

山中克郎先生による めまいの攻める問診、身体診察レクチャー

山中克郎先生、講演まとめ 2019年11月22日、南砺市民病院にドクターGでお馴染みの山中克郎先生をお招きして、ご講演をいただきました。 山中先生は私が初期研修医のころにご指導いただいたことがあり、その診療の姿勢は全く変わっておりませんでした。 そし…

夜間頻尿の管理戦略 2019年11月のレビュー 薬物療法・代替療法を中心に

Management Strategies for Nocturia. Gordon DJ, Curr Urol Rep. 2019 Nov 9;20(11):75. 前回の夜間頻尿のレビューを先にご覧ください。 要点は 夜間頻尿の治療は、まず病歴・生活改善。 薬物療法はデスモプレシン以外は似たり寄ったり。しかも適応は限定的…

夜間頻尿の管理に対する実際的なアプローチ

A practical approach to the management of nocturia Matthias Oelke; Int J Clin Pract. 2017 Nov; 71(11) PMID: 28984060 エコーについて書けばウケると思いつつ、普通の勉強記録をします。 外来中に『夜トイレに何度も行くので何とかしてほしい』という…

深臀部症候群(Deep gluteal syndrome:DGS)は坐骨神経痛の原因で見落とされています。

Deep gluteal syndrome: an overlooked cause of sciatica Kevork Hopayian and James Heathcote British Journal of General Practice 2019; 69 (687): 485-486. DOI: https://doi.org/10.3399/bjgp19X705653 嚥下エコー2連発のブログで、すっかりエコーの…

嚥下治療にエコーは使えるのか? 攻めのエコーと守りのエコー

嚥下治療にエコーは使えるのか? (攻めのエコーと守りのエコーについて) 前回、嚥下エコーの話題を書きました。 実際には嚥下エコーを一回もしたことがないのに、それっぽくまとめてしまったおかげで学会の著名な方々からシェアしていただき、1日で1084人…

嚥下評価にエコーは使えるのか?

嚥下評価にエコーは使えるのか? 最近、エコーの話題をしようと思っていてすっかり忘れていました。 どうやら嚥下評価にもエコーが使えるようなので勉強してみました。 我ながら、一度もやったことがないものを良くまとめたものだと感心します。 摂食嚥下機…

高齢者のフレイルに関連する食事因子:フレイルを予防するための栄養介入のレビュー

Dietary Factors Associated with Frailty in Old Adults: A Review of Nutritional Interventions to Prevent Frailty Development.Hernández Morante JJ, Gómez Martínez C, Morillas-Ruiz JM.Nutrients. 2019 Jan 5;11(1). pii: E102. doi: 10.3390/nu110…

超初心者による整形外科領域のエコーのススメ

超初心者による運動器エコーのススメ はじめにお断りをしておきます。 私はエコーの達人でも何でもありません。 病院家庭医としてはエコーは比較的使っているほうですが、主に内科+α領域です。 検査や診断のためのチョイあて胸腹部エコーは人並みですし、褥…

非心原性急性脳梗塞に高血圧を誘発させるとどうなるか

Therapeutic-induced hypertension in patients with noncardioembolic acute stroke. Neurology. 2019 Oct 23. PMID: 31645472 DOI: 10.1212/WNL.0000000000008520 最近、褥瘡ブログと思われがちだったのですが、今回も非褥瘡系です。 しかも家庭医療もあま…

シンガポールのプライマリケアではポイントオブケア情報介入によって高齢者のインフルエンザと肺炎球菌ワクチン接種が増加するか?実用的クラスター無作為化クロスオーバー試験。

Increasing Influenza and Pneumococcal Vaccination Uptake in Seniors Using Point-of-Care Informational Interventions in Primary Care in Singapore: A Pragmatic, Cluster-Randomized Crossover Trial Am J Public Health. 2019 Dec;109(12):1776-178…

褥瘡エコーの個人的マニュアル

褥瘡エコー実施の個人的マニュアル 今回も褥瘡ネタでまとめてみます。完全に個人的興味です。すいません。 前回の褥瘡に関するブログを出したその日に、日本褥瘡学会から学会誌が届きました。 この論文と同じ着眼点の研究もあり、非常に興味深い論文ばかりで…

褥瘡予防のための予防的仙骨保護ドレッシング材の有効性:系統的レビューとメタ分析

Effectiveness of prophylactic sacral protective dressings to prevent pressure injury: A systematic review and meta-analysis Author links open overlay panelPaul Fulbrook, Vainess Mbuzi, Sandra Miles International Journal of Nursing Studies …