南砺の病院家庭医が勉強記録を始めました。An archive of medical articles summarized by a family physician from Nanto Municipal Hospital.

An archive of medical articles summarized by a family physician from Nanto Municipal Hospital.富山県にある総合病院で働く病院家庭医です。勉強の記録を少しずつ書いていきます。

2024年ふりかえり

2024年ふりかえり

ついに1年に1回しか更新しないブログになってしまいました。

 

例年通り業績をまとめようと思いつつも,今年は執筆や講演の数という評価軸では測れないところに自己評価の重きをおいていたので,それを意識しながら振り返りたいと思います。

 

今年は例年通りの総合診療プログラム・看護師特定行為プログラムなど院内の教育の役割に加えて,今年から『日本プライマリ・ケア連合学会理事』に選出され,『日本プライマリ・ケア連合学会秋季生涯教育セミナーの大会長』という大きい役目や,南砺市民病院回復期病棟ホスピタルアートプロジェクトの役割や,第3回日本地域医療学会の副大会長のお役目をいただきました。

一つ一つの振り返りでブログを書けばよかったと今頃気づきましたが,そんな余裕もなく,イベントの運営の難しさを感じることのできた貴重な一年でした。

 

特に秋季セミナーは今まで参加者としてお世話になっていた学会セミナーでしたが,参加者が全く集まらないと言われて,理事にお願いして回ったのも良い思い出です。同様に日本地域医療学会も参加者が増えないのでということでSNSで宣伝した結果,目標を上回る参加者に来ていただくことになりました。SNSを使って人を集めてばかりの一年といっても過言ではありませんでした。

 

そして,外部講師を招いてのスキルアップセミナーも演者の選定から依頼,宣伝から運営まで一人ですることになり,病院の事務がいなかったらそれだけでも破綻していたかもしれません。開催日時を土日にすると集まりが悪くなる事がわかったので,来年以降はもっと働き方改革を意識した運営をしたいと思います。

 

一応,執筆・学会発表も

今年は原著論文の共著1,雑誌の編集幹事1,分担執筆4,学会発表2(シンポジウム),インタビュー3,引用1とバランスのよい実績だったと思います。

 

特に初めて日本整形外科学会と日本医学教育学会でシンポジストをさせていただいたのは,越境タイプの総合診療医としては大変光栄でした。きっかけになるのはこのブログだったりしますので,やはりブログは大事にしたほうが良いなと思います。

 

公演(学会でのマルモカンファはこちらにまとめました)

1年前に安房地域医療センターや亀田ファミリークリニックに行ったのがとても昔のことのような気持ちでした。栃木医療センター,JPCA山形支部,汐田総合病院,やまと診療所,東京北医療センター,板橋中央総合病院

学会でマルモカンファレンスをしたのも,JPCA浜松,JPCA冬期セミナー,日本病院総合診療医学会,日本臨床倫理学会,

マルモの公演は終末期ケア協会,地域包括ケア病棟協会,愛媛摂食・嚥下研究会,日本離床学会,在宅医療カレッジ,富山大学のとやま医療未来塾,そしてmHANDS(アウトプットについて),プライマリ・ケア認定薬剤師研修会

大学でも北陸大学薬学部,北陸大学医療保健学部,富山県立大学看護学部,鹿児島大学医学部,金沢大学附属病院研修医・専門医総合教育センターなど

日本内科学会多疾患併存マネジメントWGでのWSも2回実施できました。

 

単純に数えて年間30回と色々やっていたなと感心するばかりですが,特に地元の砺波医療圏薬薬連携推進検討会で薬剤師さんを対象にマルモカンファレンスが何よりも嬉しかったりします。こういう機会をもっと増やしていきたいです。

 

資格・役職は増えてしまいもう少し整理が必要になってきました

そんな中でもやはり日本プライマリ・ケア連合学会理事は,大きな変化でした。学会に所属して15年経ち,家庭医療専門医として勉強させてもらった恩返しと思って理事選に出てみましたが,こんなにアクティブな活動をしていたのかと勉強になることばかりです。まだ新米理事ですが,少しずつ貢献していこうと思います。

 

来年は日本褥瘡学会の中部ブロック床ずれセミナーの大会長と,富山県臨床倫理研究会の幹事になってしまいました。こうやって一つ一つやっているうちに,何かできることが他に活かせるのではないかと思いますので,頑張ってみたいと思います。

 

最後に音声媒体です。

実は南郷先生ともTwitterスペースも198回という驚異的な回数になっており,リスナーもこっそりいたりしているようなので,良い励みになっております。

そして今年からは『ハイカラ治療推し活部』という番組も始まったり,みおしん先生とのYouTube配信があったり,医療とアートのラジオに出演したり,音声媒体によく顔を出している気がしています。

 

これまでは学会発表や論文執筆などが大事だと思って意欲的に進めておりましたが,今年の活動を振り返ると

①学会自体を企画する(JPCA理事,秋季セミナー,日本地域医療学会)

②人を繋いで病院の役に立つこと(ホスピタルアート企画,外部講師の招聘)

③マルモカンファレンスから広がる人脈で生まれた新たな取組(YouTube,ラジオ)

など,人をつなげるという力を発揮できた一年であったと思います。

来年もこの調子で楽しい時間を過ごそうと思います。ありがとうございました。