第32回 日本緩和医療学会教育セミナーで講演させていただきました。
当直明けですが,日本緩和医療学会教育セミナーに参加しています。
歴史ある学会の招待講演の機会をいただき,恐縮しています。
ライブ参加だけでも800名もの人数で,オンデマンド参加もあるため実際にはもっと多くの方にご覧いただけることになります。
他の演者の先生が豪華なので私が浮いて見えます
がんの治療に関連した慢性疼痛へのオピオイド使用の考え方
井関 雅子
(順天堂大学医学部 麻酔科学ペインクリニック講座)
がん患者の自殺予防を考える
張 賢徳
(一般社団法人日本うつ病センター・六番町メンタルクリニック)
がん悪液質の集学的治療
内藤 立暁
(静岡県立静岡がんセンター 呼吸器内科)
オンコロジー・エマージェンシー
内藤 陽一
(国立がん研究センター東病院 総合内科・腫瘍内科・先端医療科)
こどもたちに緩和ケアを届ける際に大切にしたいこと
余谷 暢之
(国立成育医療研究センター 緩和ケア科)
終末期の肺炎に対するバランスのよいアプローチとは
大浦 誠
(南砺市民病院 内科・総合診療科)
自分に向き合う臨床倫理とナラティヴ
金城 隆展
(琉球大学病院 地域・国際医療部)
慢性疼痛のコントロール,がんの悪液質・オンコロジーエマージェンシー,臨床倫理もさることながら,小児の緩和ケアや自殺予防なども緩和ケア領域のトピックスなのかというところも大変興味深いです。やはり私の発表は浮いている。
しかもスライドも他の先生よりもふざけてしまいました。
こしのりょう先生のこのイラスト,最高です。
このイラストにもありますように,この講演はこの本が元になっています。
例の寿司本なのですが,もちろんこれが全てではありません。
実は日本プライマリ・ケア連合学会の発表でこのような発表をしたことがありました。
誤嚥性肺炎×マルモの初めての発表です。
あれから随分勉強してきたので1年前の発表なんて内容が薄いのですが,これをマルモの連載に紹介したのも良い思い出です。よくある疾患だからこそ,介入方法がわかりやすく奥深くなったものと思います。
このようなマルモという概念を日本緩和医療学会でどのように紹介するかですが
このような切り口で紹介させていただきました。
終末期の肺炎は多疾患併存のパターンの1つであると言い切れたのは大きかったです。
そしてバランスモデルだけでなく,トライアングルまでを45分で発表できたことは非常に良い経験になりました。
親和性のある関連領域での発表を地道に進めつつ,徐々に相互理解を深めていきたいと思います。
(発表後)
一言で言って大成功でした。
一発撮りした動画ですが,言いたいことをしっかり言い切っていました。
時間が守れている安心感と,発表中に頂いた質問にチャットで返せるので,非常に有益な回になりました。ライブでコメントしたものにも文字で再度書き起こす事ができたので共有します。
バランスモデルとACPや患者中心の医療の方法との関係性という勉強されている方の質問がきて,ここらへんの共通点と差異点を明確にする必要があると実感しました。(正直慌てた質問です。うまいこと返していてびっくり。)
緩和ケア領域の方にマルモやバランスモデルをお伝えできたのが何より大きかったです。実はこのコメントを見てFacebookやTwitterなどに13名の方が新たに申請してくださいました。宣伝の場としては最高の環境でした。
薬のナラティブについてはどこかでまとめたいと思っています。答えているうちに良い気づきをいただきました。質疑応答が文字に残るのっていいですね。
去痰薬やシロスタゾールなどのOD錠も悩むんですよね。別の選択肢をいかにたくさん提案できるかが勝負だと思います。といったものの,こういうときにどんな選択肢があるのかはマルモカンファのテーマにいいなと思いました。ネタがどんどん広がります。
悩みますの質問に「私も悩んでいます」と返して満足していただけているのか大変心配です。この回答に対する反応があるとよいのでしょうね。あぁもっとやり取りしたい。
同じく,「悩んでいます」に,「私もです」で返していますね。
悩んでもいい,むしろ悩んでいて素晴らしい。という後押しを意識しています。
もっと発言に説得力が欲しいですね。
大変素晴らしい機会をいただきありがとうございました。
いただいたメッセージに一つ一つ答えたいと思います。
ありがとうございました。