南砺の病院家庭医が勉強記録を始めました。An archive of medical articles summarized by a family physician from Nanto Municipal Hospital.

An archive of medical articles summarized by a family physician from Nanto Municipal Hospital.富山県にある総合病院で働く病院家庭医です。勉強の記録を少しずつ書いていきます。

隠岐病院ウェビナーで講演させていただきました。

本日は隠岐で講演をさせていただくこととなりました。

テーマはこちら

f:id:MOura:20210908165632p:plain

もうなぜお寿司なのかは説明しなくてもよいのではないかという感じのスライドです。

 

隠岐病院のNurse Practitionerの方から,誤嚥性肺炎と多職種連携の関連で講演をして欲しいというご依頼でしたが,すでにABCDEアプローチを森川先生が講演されていたので内容をどうしようかなと迷っておりました。

私が話すべきニーズ調査を重ねると,多職種連携の実際が聞きたいというお題をいただき今回のレクチャーに至りました。

 

隠岐病院は島根県の隠岐の島にあります,地域の中核となる病院です。

図:隠岐諸島と隠岐の島町の位置

隠岐広域連合立隠岐病院 -この島に住む、安心の医療-

スライド写真1:隠岐病院外観

内科・総合診療の専攻医も修行に来られているアクティブな病院です。

(本当は行ってみたかった…)

 

今回はグループワークを中心にしますので配布資料はなく,スライドもここへは掲載いたしませんが,個人的にこのスライドは重要であるというものだけ紹介します。

 

退院時に必要な情報のリスト

f:id:MOura:20210908170817p:plain

Interdiscilinary teamについて

f:id:MOura:20210908170829p:plain

なお,これはこのブログでも紹介しています。


ちなみにこのブログも発表直前に作成しています。

どうなることやら…。

 

(発表修了)

 

島根県内の複数の病院の嚥下チームが参加してくださったおかげで,非常に質の高い多職種連携ワークショップになりました。皆様の声をまとめた多職種連携シートはきっと島根の誤嚥性肺炎診療を変えるに違いありません。

 

今回はワークショップ形式にしていたので,私の一方的な講義スタイルよりも楽しく学習できたと思います。新規性の高いデータは提示しておりませんが,自分の普段の診療よりも一歩踏み込んだ実践しやすい内容だったのではないかと手応えを感じています。

 

10月にも隠岐病院ウェビナーに呼んでいただけることになりましたので,また楽しく学習させていただきたいと思います。

 

振り返り

①できたこと

・事前にチーム分けを根回ししていたおかげで,ブレイクアウトルームがスムーズにできた。google slideにも記載する項目とチーム名を書いておいたので混乱は少なかった。

・60分のうち半分以上をワークに費やせるように,レクチャーを短めに設定した(教育計画書を作って,事務局側と共有できていたのは大きかったかも)

・ブレイクアウトルームを周遊して,どんなコメントが盛り上がりそうかという視点で全体を把握できた。

・全てのチームのディスカッションをバランスよく拾えるように,発表形式ではなく,私がgoogle slideを開きながらコメントを入れていけた(チームも1→12まで全部できたのに時間内に収まっている)

・ブログを事前に作っておけた。google slideのURLや配布資料のアナウンス,共有設定も問題なくできていた。

・テーマ設定を細かくしすぎなかったので,議論が広がった。

②今後の課題

・多職種連携の勉強会は質問が出しにくい。質問しやすいようなスライドがあっても良かった。

・ブログ,FacebookやTwitterの宣伝を忘れてしまった。せっかく多職種の皆さんと交流できるチャンスなのに。残念。自己紹介スライドに入れておこう。

・施設ごとに違う意見が出やすいように,【私の例】を入れるべきだったか迷う。入れたことによって似たような意見になった可能性もある。

 

個人的振り返りをしてみましたが,概ね大満足でした。

島根の皆さん,ありがとうございました。