南砺の病院家庭医が勉強記録を始めました。An archive of medical articles summarized by a family physician from Nanto Municipal Hospital.

An archive of medical articles summarized by a family physician from Nanto Municipal Hospital.富山県にある総合病院で働く病院家庭医です。勉強の記録を少しずつ書いていきます。

【書籍企画】総合診療 2021年 5月号 臨床医のための 進化するアウトプット 学術論文からオンライン勉強会、SNSまで

【書籍企画】総合診療 2021年 5月号 臨床医のための 進化するアウトプット 学術論文からオンライン勉強会、SNSまで

 

ブログのタイミングを逃し続けています。

多くの献本のお礼をしたいのですが,一つ一つ丁寧に拝読させていただいています。

今しばらくお待ち下さい。

 

最近は連載,原稿,学会発表などが少しだけ落ち着いてきました…

こうやって書くとアウトプットしまくっているみたいですが,この企画を読んでいるとアウトプットが足りないと感じてしまいます。

 

それがこちら。

 

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おかげさまで,多くの方に読んでいただいているようです。 

 

これは ブログ仲間の長野先生と

森川先生と

吉田先生とのコラボで

 

【臨床医のための進化するアウトプット 学術論文からオンライン勉強会,SNSまで】

という企画に混ぜていただけました。

 

こういう企画を読む方はどのような方なのかを想像しますと

・すでに何らかのアウトプットをしていて,他の人が何をしているか知りたい。

・アウトプットをする時間がなくなかなか手が出せないが,きっかけを探している。

・アウトプットには興味がないが,ファンとして有名人のアウトプット方法に興味がある。

どんな項目でまとめているんだろう。と企画目線で気になる。

 

のような方々がいらっしゃると思います。(最後の視点は,私ですが…)

 

私は他のアウトプットの達人のように,圧倒的に臨床の実力があってネタに事欠かないわけでもなく,アカデミック・ライティングに長けているわけでもなく,たまたま良き友人に恵まれただけだと思っています。

 

FacebookやTwitterで発信されている先生方から刺激を頂いて勉強の記録として論文をまとめたり

 

そうしているうちに医学書院の編集者の方の目に止まり,【ブログを読みました。どのテーマで書いてもいいです】という夢のような提案で連載をいただき

という連載をさせていただいたり

 

それで今までお寿司の人だったのですが

マルモの人という新たな紹介ができるようになり

(おかげさまで,発売から5ヶ月立ちましたが,呼吸器内科で8位と大健闘しています)

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そんなマルモと誤嚥性肺炎の組み合わせで

まったく門外漢の日本嚥下医学会学術大会でシンポジストにお招きいただいたり

Antaaで講演をさせていただいたり

複数の出版社からお声がかかったり

Twitterにも感想を寄せていただいたり

というさらなるアウトプットの機会を頂いています。

 

そして,アウトプットをつづけていると

南郷栄秀先生(聖母病院総合診療科)にClubhouseで総合診療を語る番組に誘っていただいたり,獣医さんと終末期について話をしたり,海外の医学生さんとお話をしたり。

 

 

病院見学に来たいと言ってくださる医学生さんや医師の方もいらっしゃったり

 

そして,このアウトプット企画でヤンデル先生とつながったおかげで

SNS医療のカタチONLINEに参加させていただいたり


www.youtube.com

(この動画は,一般の患者さん向けにマルモを語るというテーマですが,家庭医であれば頷いてくださるようなディスカッションになっていると思います)

 

その流れで線維筋痛症と戦う麻酔科医のみおしん先生とお話したり


www.youtube.com

(この動画は線維筋痛症の患者さんに向けたお話をしているつもりですが,みおしん先生と楽しく喋っているだけかもしれません)

 

ということで,ブログをしていなければ,ここまで知識も増えなかったと思いますし,人脈も増えなかったですし,このアウトプット企画にもつながらなかったでしょうし,そこからもさらに多くのつながりをいただくことにならなかったと思います。

 

お気づきでしょうか。

今回のブログ,アウトプット企画の内容については全く触れていません。

 

最初に書いたと思いますが

【項目】が良い企画だと思います。

 

▼特集
臨床医のための 進化するアウトプット
―学術論文からオンライン勉強会、SNSまで
(企画|大浦 誠|長野広之|森川 暢|吉田常恭)

【総論】臨床医のためのアウトプット
1)臨床医のための『アウトプット大全』
―爆発的「自己成長」を導く“アウトプット力"の鍛え方│樺沢紫苑
2)忙しくても「アウトプットし続ける」極意を教えます!
―動機づけと時間のつくり方│中島 啓

【I章】「書くこと」で魅せるアウトプット─君に届けたい“文字"のかたち
1)書きたいけどなかなか書けない「Letter」の書き方│片岡裕貴
2)一流雑誌に「研究論文」を載せ続けるために私が意識していること│青木拓也
3)一流の「医学書」を書くためのマイ流儀を語ります! │上田剛士
4)「ブログ」を書き続けることで、医師は圧倒的に成長する! │倉原 優
5)医療の内と外とをつなぐために 医師だからこそできる「一般書」の書き方│夏川草介

【II章】アウトプットのための「オンライン」活用法─君に届けたい“声"のかたち
1)極めればここまでできる! 「 オンライン勉強会」の極意│橋本忠幸
2)「YouTube」は最強の教育コンテンツだ! │平島 修
3)発信メディアとしての「Podcast」の魅力│藤沼康樹
4)医師のためのバズる「Twitter」講座 “140字"の意義│市原 真

【スペシャル・アーティクル】
私とアウトプット│仲田和正

【Editorial】
届け、医師の“文字"と“声"|大浦 誠|長野広之|森川 暢|吉田常恭

【ゲストライブ】
今なぜ「アウトプット」か―コロナ以降の変化と不変の価値
|大浦 誠|長野広之|森川 暢|吉田常恭

 

ご覧の通り

どこから読んでもいいですし

どこを読み飛ばしてもアウトプットの大事さはわかると思います。

 

「読み飛ばす」とか言っていいのか?

と思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

個人的には,

読んでいない本について堂々と語る方法 (ちくま学芸文庫) (ピエール バイヤール (著), Pierre Bayard (原著), 大浦 康介 (翻訳))

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にあるように,本を読む前に「キュレーション」を感じていただければ十分と思います。

 

この本の冒頭に図書館の司書の方が「何百万という蔵書について一冊も読んだことがないが,全部の本を識っている」と主張されています。その司書にとっては,全体の見晴らしや,書物を横断することこそ重要であり,ここの書物のディテールを追うことが重要ではないのです。

 

アウトプットに興味のある方が,このブログで本書の項目をみて

「○○をアウトプットしてみようかな」と思ってくだされば,それだけでOKですし

そうやって新たな収穫ができると,私も嬉しいです。

 

アウトプットすることで,知識も未来も広がります。

興味のある方は,是非ご覧下さい。

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