日本プライマリ・ケア連合学会秋季セミナー:誤嚥性肺炎WS
病院総合医チームですでに紹介されていました。
私が勉強になったことを備忘録的に記載します。
(スライドにして206枚の大作ですが、発表者の許可を得たので一部(34枚)紹介します。)
①外来から始める誤嚥性肺炎診療 ~フレイル、サルコペニアを中心に~ 崎山先生
誤嚥性肺炎に要するコストはインパクトがありますね。
サルコペニア肺炎、プレフレイルについて押さえておきましょう。
サルコペニアの診断はガイドラインも参考にされると良いかもしれません。
老嚥という概念は今後注目されてくると思います。
外来でそのような方にどのような確認をすればよいでしょうか?
外来でフレイル、サルコペニアを早く発見するにはどうすればよいか。
明日の外来から味覚(嗅覚もそうだと思います)食事の頻度、あご落ちは確認したくなりますね。
②誤嚥性肺炎レビュー 官澤先生
主要ジャーナルを網羅されており、短い時間で最新の知識のアップデートができる有意義な講義でした。抗菌薬のストラテジーは日本には当てはまらない印象でまだ一定の見解は得られないと思います。
③誤嚥性肺炎 ABCDEアプローチ 森川先生
おなじみ森川先生からの嚥下障害のABCDEアプローチでした。
サクサクテスト:ハッピーターンをよくかんで、噛んだものをよく見るとペースト状になっているのがわかる。ハッピーターンが噛めるということと、ペースト状のものを嚥下できるかが問われます。
栄養しないでリハビリ強度上げるべからず。
南砺市民病院の誤嚥性に対する多職種連携の介入効果も紹介していただきました。
食事開始にはゴールデンタイムがあります。
意識障害などない限りは、食べられそうなものを提供できないか考えましょう。
嚥下評価は言語聴覚士に丸投げにしない。
そのためにも簡易水飲みテストをできればgood。
姿勢を調整してからとろみをつけたものを試したほうがよい。
④最後は終末期の肺炎についての倫理的視点と家族カンファレンスをまとめました。
ケーススタディーなので、私のところだけさっぱり紹介できなくなりました。
どんな症例か気になる場合あなたは、個別に聞いてください…。
明日で最終日ですが、ほかのWSについても紹介していきます。